世界に誇る!アバンギャルドな日本人ファッションデザイナー3名
1.山本耀司 – Yohji Yamamoto
山本耀司は、西洋の技術と美学を再構築した、革新的な日本人ファッションデザイナー。ファッションスクールに通えなかったファッション好きの方も、まだ望みを捨てないでください。1980年代のジャパニーズ・ニューウェーブの先駆者である山本耀司も、大学では法律を学んでいたというのですから。
現在、ファッション業界で最も有名なデザイナーの一人となっている山本耀司は、「黒」を多用することで有名です。また、体を見せるのではなく、隠すという考えに基づく中性的なデザインや、巧なテーラリングに反映された自由奔放な作風で知られています。
彼の作品を一目見れば分かりますが、黒を多用しています。私は子供の頃、「黒は色とは言えない悲惨な色だ。」と聞かされていましたが、山本耀司は、「黒はまさにすべての色相の混合物である」と説明し、黒に光を与えてくれたといえますね。
2.三宅一生 – Issey Miyake
プリーツの達人・三宅一生は、フランスで初めて作品が展示された数少ない日本人ファッションデザイナー。イヴ・サンローラン、ココ・シャネル、クリスチャン・ディオールといった西洋のデザイナーの典型的なアプローチとは対照的に、彼はサルトリアの伝統を再構築した第一人者でした。
タイトなシルエットで体のラインを強調する、という西洋の女性服の理想に合わせるのではなく、大胆にも従来のデザインを排除した、ルーズでぶかぶかなデザインを生み出しました。
三宅の感性は、同僚である山本耀司と同様、日本の伝統的なデザイン哲学に深く根ざしており、それはすべての作品に見られます。三宅はそれをファッション性の高いアイテムに変換してきました。
三宅は西洋のバックグラウンドを持たないことを、マイナスになるどころかむしろ強みになると考えました。工芸品を生活に応用することで、衣服が身体とともに動くという新しい美意識を生み出したのです。
三宅の引退後も、彼の会社はユーザーを第一に考え、独自の方法で服作りに取り組んできた歴史を引き継いでいます。考えてみればそのアプローチは、ファッションデザイナーというよりもプロダクトデザイナーのそれに近いものがあり、間違いなく成功しています。
3.川久保玲 – Rei Kawakubo
コム・デ・ギャルソンの創始者である川久保玲もまた、有名な日本人ファッションデザイナーの一人です。彼女は以前、「革命を起こすつもりはなかった」と述べていました。そう言いながらも実際には起こしましたが、後悔はなかったそう。川久保のファッション美学は、「単色」「非対称」「ボリューム感」という3つの言葉に集約されます。
そう、川久保のデザインは、三宅一生のデザインに似ています。どう見ても不完全なカットと非対称のラインを強調している点や、ドラマチックな黒の使い方などがそうです。
日本独特のアバンギャルドな美学をより一貫したものにするために、彼女がこの3つの分野を統合したと言えるかもしれませんが、まだ開拓の余地のある分野といえるでしょう。
川久保は大学で美術を専攻していたため、コム・デ・ギャルソンでは、変わった形の生地や、布地をふんだんに使った、独創的なテーマに基づく服を展開しました。これにより女性は、「ある種の男性のように」見えるようになっており、それが同ブランドのテーマにもなっているのです。